2013/01/20

PowerShellでFizzBuzz問題をいかに短く書くかというのは、人類にとっての太古からの命題であり、色々な方がチャレンジしています。

以下は国内でのチャレンジを、 日時、チャレンジャー名、コード文字数(半角スペース消去後)、初出アドレス で時系列にまとめたものです。

2007/11/06 牟田口 89文字 リンク
2007/11/07 囚人さん 86文字 リンク
2007/11/07 よこけんさん 75文字 リンク
2007/11/13 よこけんさん 57文字 リンク
2013/01/19 guitarrapcさん 57文字 リンク

私の現在の最短コードはこれです。PowerShell 3.0でしか動きませんが、51文字です。

1..100|%{($t="fizz"*!($_%3)+"buzz"*!($_%5))+$_[$t]}

PowerShell 2.0でも動くバージョンは以下。54文字です。

1..100|%{($t="fizz"*!($_%3)+"buzz"*!($_%5))+@($_)[$t]}

きっと解説は不要だと思いますが蛇足を承知で少しばかり。

$_%3 は、剰余を求める演算子%を使っているので、$_が3の倍数のとき0を返します。

!(0)とすると、0はboolに型変換され$falseとなり、その論理否定なので!(0)は$trueになります。

”fizz”*$true とすると右辺はintに型変換されるので”fizz”*1が評価され、”fizz”を返します。PowerShellでは「文字列*整数値」で文字列を整数値回繰り返した文字列を返すことを利用しています。

同じことを”buzz”に対しても行い、結果を+で連結します。このとき、”fizz”か”buzz”か”fizzbuzz”か””(空の文字列)のいずれかを返します。得られた値を@とします。

($t=@) とすると$tに@の値を入れつつ、@の値を返します。

@($_)[$t] とすると、$tが””(空の文字列)の場合は型変換され@($_)[0]が評価されます。よって、$tが””のときは@($_)の0番目の要素、$_、すなわち元の数値が取り出されます。最後に””と元の数値を+で連結したものが出力されるので、結果として数値のみが出力されます。

$tが”fizz”か”buzz”か”fizzbuzz”の場合は@($_)[$t]は配列の範囲外なので$nullを返します。よって$t+$null、すなわち$tの文字列がそのまま出力されます。

PowerShell 3.0だと非配列変数でも[]演算子を使用することができます。よって$_[0]は$_と等しく、$_[文字列]は$nullです。これによって@($_)のように配列化する必要がなく、3文字短縮できたわけです。

2010/08/11

正規表現は便利なのですが、「ある文字列が存在したときはマッチしない」という正規表現を書くのはちょっと考えないとできないと思います。今回考えてみたので使ってみてください。

^(?!.*【文字列】)

PowerShellによる使用例。「test」という文字列が含まれているとFalseになる。

PS C:\Users\daisuke> "test" -match "^(?!.*test)"
False
PS C:\Users\daisuke> "testAAA" -match "^(?!.*test)"
False
PS C:\Users\daisuke> "AAAtest" -match "^(?!.*test)"
False
PS C:\Users\daisuke> "AAAtestAAA" -match "^(?!.*test)"
False
PS C:\Users\daisuke> "AAAtestAAAtestAAA" -match "^(?!.*test)"
False
PS C:\Users\daisuke> "AAA" -match "^(?!.*test)"
True
PS C:\Users\daisuke> "" -match "^(?!.*test)"
True

このようにちゃんと動きます。

この正規表現の意味は、「文頭があるとマッチする。ただし、あとに0文字以上の何かの文字およびtestという文字列が続く場合はマッチしない」となります。評価対象になる文字列には必ず文頭が存在するので^が基本的にはすべてマッチするのですが、後に否定の先読み(?!・・・)をつけてマッチする条件を絞っているのがポイントです。

なお、【文字列】の部分は、任意の正規表現も使用可能です。正規表現の否定、論理反転ができるわけですね。

正規表現の否定の先読み(?!・・・)は処理系によっては使えないそうです。.NET、VBScript、JavaScript、Perl、PHPなんかの最近のバージョンでは大丈夫みたいです。

なんでもかんでも正規表現にしなくても、コードを書いてやれば大抵のことは解決します。この例でも、"test"のマッチ結果を論理否定すれば求める結果は得られます。ですが正規表現でしかプログラムの機能を拡張できないケースというのもよくありますよね。TwitterクライアントのNG処理とか。そういうときに使えばいいんじゃないかなと思います。

元記事:http://blogs.wankuma.com/mutaguchi/archive/2010/08/11/192221.aspx

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