2014/12/24

はじめに

この記事はPowerShell Advent Calendar 2014の24日目の記事です。

今回は、Windows 8から追加されたOSの機能である、「Windows 位置情報プラットフォーム」をPowerShellから呼び出して、位置情報(緯度、経度)を取得してみよう、という話になります。

Windows 位置情報プラットフォームとは

Windows 8から、「Windows 位置情報プラットフォーム」という機能が追加され、アプリケーションから現在位置情報(緯度、経度など)をAPIで取得できるようになっています。

Windows 位置情報プラットフォームでは、位置情報をGPSがあればGPSから、なければWi-Fiの位置情報あるいはIPアドレスなどから推定して取得します。すなわち、GPSがない場合でも位置情報を取得できる、いわば仮想GPSの機能がデフォルトで備わっているのがミソです。

(注:Windows 7にも「Windows センサー&ロケーションプラットフォーム」というのがありましたが、OSデフォルト機能としては仮想GPSはありませんでした。今は亡き、Geosense for Windowsというサードパーティー製アプリを追加すると仮想GPS使えたんですけどもね。あとWindows Phone?知らない子ですね…

PowerShellでWindows 位置情報プラットフォームを利用する

さて、Windows 位置情報プラットフォームをPowerShellで使うには、.NET4.0以上に含まれている、System.Device.Location名前空間配下に含まれるクラスの機能を用います。アセンブリ名としてはSystem.Deviceとなります。

以下のような関数Get-GeoCoordinateを定義します。

Add-Type -AssemblyName System.Device

function Get-GeoCoordinate
{
    param(
        [double]$Latitude,
        [double]$Longitude
    )

    if(0 -eq $Latitude -and 0 -eq $Longitude)
    {
        $watcher = New-Object System.Device.Location.GeoCoordinateWatcher
        $sourceId = "Location"
        $job = Register-ObjectEvent -InputObject $watcher -EventName PositionChanged -SourceIdentifier $sourceId
        $watcher.Start()
        $event = Wait-Event $sourceId
        $event.SourceEventArgs.Position.Location
        Remove-Event $sourceId
        Unregister-Event $sourceId
    }
    else
    {
        New-Object System.Device.Location.GeoCoordinate $Latitude,$Longitude
    }
}

関数実行前に、まずAdd-Type -AssemblyName System.Deviceを実行して必要なアセンブリをロードする必要があります。

関数本体ではまず、System.Device.Location.GeoCoordinateWatcherオブジェクトを生成します。このオブジェクトのStartメソッドを実行すると、Windows 位置情報プラットフォームにアクセスして、位置情報の変化を監視します。位置情報の変化を感知すると、PositionChangedイベントが発生し、取得した位置情報を、イベントハンドラの引数にGeoPositionChangedEventArgs<T>オブジェクトとして返します。

さて、PowerShellでは、.NETクラスのイベントを取得するには、Register-ObjectEventコマンドレットを用い、イベントを「購読」します。

イベントが発生するたびに何かの動作をする、というような場合では、Register-ObjectEvent -Action {処理内容}のようにして、イベントハンドラを記述するのが一般的です。が、今回は位置情報の変化の最初の一回(つまり、初期値の取得)さえPositionChangedイベントを捕まえればOKなので、-Actionは使用しません。

代わりにWait-Eventコマンドレットを用い、初回のイベント発生を待機するようにしています。Wait-Eventコマンドレットは、当該イベントを示すPSEventArgsオブジェクトを出力します。

PSEventArgsオブジェクトのSourceEventArgsプロパティには、当該イベントのイベントハンドラ引数の値(ここではGeoPositionChangedEventArgs<T>オブジェクト)が格納されているので、あとはそこから.Position.Locationと辿ることで、位置情報を格納したGeoCoordinateオブジェクトが取得できます。

(注:あとで知ったんですけど、GeoCoordinateWatcherクラスには、同期的に位置情報を取得するTryStartメソッドというのがあって、これを使えばイベント購読は実は不要でした…まぁいっか)

なお、関数のパラメータとしてLatitude(緯度)、Longitude(経度)を指定すると、現在位置ではなく、指定の位置を格納したGeoCoordinateオブジェクトを生成するようにしています。

Get-GeoCoordinate関数の使い方

事前にコントロール パネルの「位置情報の設定」で「Windows 位置情報プラットフォームを有効にする」にチェックを入れておきます。

あとはGet-GeoCoordinateをそのまま実行するだけです。

Latitude           : 34.799999
Longitude          : 135.350006
Altitude           : 0
HorizontalAccuracy : 32000
VerticalAccuracy   : NaN (非数値)
Speed              : NaN (非数値)
Course             : NaN (非数値)
IsUnknown          : False

このように現在位置が表示されるかと思います。といっても、緯度、経度が表示されたところでちゃんと取得できてるのかよく分からないので、以下のような簡単な関数(フィルタ)を定義しておきます。

filter Show-GoogleMap
{
    Start-Process "http://maps.google.com/maps?q=$($_.Latitude),$($_.Longitude)"
}

このフィルタを使うと、指定の緯度経度周辺の地図を、標準のWebブラウザで開いたGoogleマップ上に表示してくれます。使い方はこんな感じ。

Get-GeoCoordinate | Show-GoogleMap

現在位置が表示されましたでしょうか? 位置測定に用いたソースによってはkmオーダーでズレると思いますが、それでも何となく、自分がいる場所が表示されるのではないかと思います。

なお、先ほども書いたように、パラメータで任意の緯度、経度を指定することも可能です。この関数だけではあんまり意味を成しませんが…

Get-GeoCoordinate 35.681382 139.766084
まとめ

PowerShellでも「Windows 位置情報プラットフォーム」を使って現在位置が取れるよ、という話でした。あんまりPowerShellでSystem.Device.Locationとかを使っているサンプルを見かけないので、何かの参考になれば幸いです。あとPowerShellでのイベントの扱い方についても復習になるかと。

ところでこうやって取得した位置情報を使って、Web APIを呼び出して活用しよう、というようなネタを書くつもりだったんですが、長くなったんでまたの機会としましょう。ではでは。

2013/03/29

はじめに

Twitterブログ: 日本の皆さんにも「全ツイート履歴」が使えるようになりました の記事のとおり、自分の全ツイートデータをダウンロードする機能がTwitterで利用可能になっています。

ダウンロードされるzipファイルには、ツイートを表示するためのHTML、JavaScriptファイルのほか、CSV形式のデータ(tweets.csv)も含まれています。CSVファイルの処理といえばPowerShellが得意とするところです。このファイルを読み込んで、PowerShellで自分のツイートを分析してみましょう。

準備

具体的にダウンロードする方法は上記記事を参考にしていただいて、まずはダウンロードしたzipファイルからtweets.csvを解凍し、PowerShellのカレントディレクトリをtweets.csvのあるフォルダに移動させておいてください。

毎回CSVを読み込むと時間がかかるので、まず以下のようにしてImport-CsvコマンドレットによりCSVファイルを読み込み、変数にオブジェクトとして入れておきます。

$tweets = Import-Csv tweets.csv

なお私の総ツイート数は4万ほどで、tweets.csvは10MB程です。これくらいの容量だとそのままでもまずまずまともな速度で分析が可能ですが、何十万ツイートもしていらっしゃるTwitter廃人マニアの方は、適宜ファイルを分割するなどして対処願います。

CSVファイルのヘッダ行は

"tweet_id","in_reply_to_status_id","in_reply_to_user_id","retweeted_status_id","retweeted_status_user_id","timestamp","source","text","expanded_urls"

となっています。Import-Csvコマンドレットはデフォルトでは1行目を出力オブジェクトのプロパティ名とするので、データ行の1行がtweet_idプロパティ等を持つオブジェクトとして読み込まれ、$tweets変数にはそのオブジェクトの配列が格納されることになります。

ツイート抽出/検索
一番最初のツイートを表示
PS> $tweets | select -Last 1

tweet_id                 : 948090786
in_reply_to_status_id    : 
in_reply_to_user_id      : 
retweeted_status_id      : 
retweeted_status_user_id : 
timestamp                : 2008-10-06 10:54:10 +0000
source                   : web
text                     : はぐれメタルがあらわれた!
expanded_urls            : 

Select-Objectコマンドレット(エイリアスselect)はオブジェクトの絞り込みに使います。このCSVファイルではツイートの並び順がタイムスタンプの降順なので、最初のツイートは一番最後の行となります。

直近5ツイート表示
PS> $tweets | select -First 5 | fl timestamp,text

timestamp : 2013-03-21 17:02:23 +0000
text      : Need for Speedがなんか懐かしい。初めて買ったPCに体験版がバンドルさ
            れてた記憶がある。

timestamp : 2013-03-21 17:01:23 +0000
text      : そいえばEAのシムシティ不具合お詫び無料DL特典、何選ぼうかなあ。シム
            シティ4あるけど英語版という噂だし2013やった後につらいもんがありそう
            。

timestamp : 2013-03-21 16:45:09 +0000
text      : というわけでシムシティ大好きなんで、私の街を返してください…

...

Format-Listコマンドレット(エイリアスfl)を使うと必要なプロパティ値のみ抽出してリスト形式で表示できます。

文字列で検索
PS> $tweets | where {$_.text -match "眠い"} | fl timestamp,text

timestamp : 2013-03-05 10:46:39 +0000
text      : 眠いのってもしかしてアレルギールの副作用かも。蕁麻疹がひどいときし
            か飲んでないんだけどねえ

timestamp : 2013-03-05 05:42:18 +0000
text      : なんでこんなに眠いのかな

timestamp : 2013-03-04 07:44:18 +0000
text      : 眠いなあ

...

Where-Objectコマンドレット(エイリアスwhere)を使うとオブジェクト配列のうち特定条件のもののみ抽出できます。ここではツイート本文(textプロパティ)に"眠い"という文字列が含まれているものを抽出しています。どんだけ眠いんですか私は…

2009年のツイートのみ表示
PS> $tweets | select @{L = "timestamp"; E = {Get-Date $_.timestamp}},text | 
    where {$_.timestamp.Year -eq 2009} | sort timestamp |
    fl timestamp,text

timestamp : 2009/01/01 0:01:08
text      : あけおめ!

timestamp : 2009/01/01 0:16:31
text      : 2chとついったー強いなーmixiしんでた

timestamp : 2009/01/01 13:37:50
text      : 家族でおせちをたべた。おいしかった

...

もちろん本文に含まれる文字列以外にも、timestamp(ツイート時刻)で抽出するなどもできます。ここではtimestampがGMTで分かりづらく、かつ文字列のため扱いづらいので、Select-Objectに集計プロパティを指定してDateTime型に変換しています。Format-ListやSelect-Objectに指定する集計プロパティの書式は、@{L="ラベル";E={値を返すスクリプトブロック}}のように連想配列で指定します。LはLabel、EはExpressionのように省略せずに指定してもOKです。

集計プロパティはあんまり解説を見かけないですけども、オブジェクトを処理するコマンドレットの多くで利用可能できわめて重要なので覚えておくと良いと思います。

よるほ成功ツイート
PS> $tweets | where {(Get-Date  $_.timestamp).ToString("HH:mm:ss") -eq "00:00:00"} | 
    fl @{L = "timestamp"; E = {Get-Date $_.timestamp}},text

応用でこんなんもできます。0:00:00ちょうどのツイートを抽出します。私はかつてよるほ成功したことがないので結果は何も返ってきませんけど。

ツイート中のURLリストを作る
PS> $tweets | where {$_.expanded_urls} | select -expand expanded_urls
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%B2%A1%E7%B4%A0%E4%B8%96
http://htn.to/4oxXDN
http://guitarrapc.wordpress.com
...

whereによる抽出を応用するとこういうこともできます。なお、expanded_urls列は本文中のURLが複数含まれているとそれらは,で区切られるため、可変長の行となります。Import-Csvコマンドレットはこのような可変長なCSVに対応していないので、複数URLがあっても最初の1つのみ取得します。それとexpanded_urlsが追加されたのはt.coによるURL短縮が始まってからなので、昔のツイートにこの値は含まれていません。

ツイート数統計
月別ツイート数表示
PS> $tweets | group @{E = {(Get-Date $_.timestamp).ToString("yyyy/MM")}} -NoElement

Count Name
----- ----
  432 2013/03
  413 2013/02
  248 2013/01
  741 2012/12
  497 2012/11
  791 2012/10
  659 2012/09
...

ツイート分析と言えばやはりツイート数統計を取ることから始まるでしょう。統計を取るにはGroup-Objectコマンドレット(エイリアスgroup)が使えます。ここでもグループ化キーとして集計プロパティを指定してやります。ツイートの「年/月」を文字列化し、それが同じツイートでグループ化することで、月別ツイート数の統計が表示できるわけです。

時間帯別ツイート数表示
PS> $tweets | group @{E = {Get-Date $_.timestamp | 
    select -expand Hour}} -NoElement |
    sort @{E = {[int]$_.Name}}

Count Name
----- ----
 2369 0
 1630 1
 1137 2
 ...
 2270 23

やり方としては先ほどのとほぼ同じです。Select-Object -ExpandPropertyはパイプライン入力でオブジェクトのプロパティ値を取得できるのでよく使います。ちなみにPowerShell 3.0だと「$obj|foreach プロパティ名」でも取れますね。

Sort-Objectコマンドレット(エイリアスsort)でもソートキーとして集計プロパティを指定できます。ここではNameプロパティ(グループ化キーの値)をintに変換したものをキーにソートしています。

曜日別ツイート数表示
PS> $tweets | group @{E = {Get-Date $_.timestamp | 
    select -expand DayOfWeek}} -NoElement |
    sort @{E = {[DayOfWeek]$_.Name}}

Count Name
----- ----
 4939 Sunday
 5164 Monday
 5463 Tuesday
 5164 Wednesday
 5563 Thursday
 5992 Friday
 6331 Saturday

これもやり方としてはほぼ同じ。ソートキーはDayOfWeek列挙体にキャストしてちゃんと曜日順に並ぶようにしてます。

ツイート数計測
総ツイート数
PS> $tweets | measure

Count    : 38616
Average  :
Sum      :
Maximum  :
Minimum  :
Property :

ここからはツイート数の計測をしていきます。単純にツイート総数を取るだけならMeasure-Objectコマンドレット(エイリアスmeasure)を使うだけでOKです。Averageなどは対応するスイッチパラメータ(-Averageなど)を指定すると計測されますが、この場合は元オブジェクトが数値ではないのでエラーになります。

ツイート文字数分析
PS> Add-Type -AssemblyName System.Web
PS> $tweets | where {!$_.retweeted_status_id} | 
    select @{L = "TextLength"; E = { 
        [System.Web.HttpUtility]::HtmlDecode($_.text).Length}} | 
    measure -Sum -Maximum -Minimum -Average -Property TextLength

Count    : 37718
Average  : 48.7322233416406
Sum      : 1838082
Maximum  : 140
Minimum  : 1
Property : TextLength

ツイート文字数を計測するとき、元のオブジェクトにはツイート文字数を返すプロパティはないので、Select-ObjectコマンドレットにTextLengthという集計プロパティを指定して新たに作ってしまいます。

Measure-Objectコマンドレットは-Propertyパラメータにより対象オブジェクトのどのプロパティ値を計測するか指定できます。そしてスイッチパラメータを全部有効にすることで、平均、合計、最大、最小値を計測しています。私の総ツイート文字数は183万です。

なお、リツイートの場合はretweeted_status_idにリツイート元のツイートIDが入るので、このIDがあるものはWhere-Objectで除外してます。またツイート本文の<や&などはHTMLエンコードされたものがtext列に格納されているので、HttpUtilityを使ってデコードしてから文字数をカウントしています。

通常ツイートとRTの比率
PS> $tweets | foreach {
  $TweetCount = 0;
  $RTCount = 0
} {
    if($_.retweeted_status_id){
        $RTCount++
    }else{
        $TweetCount++
    }
} {
    New-Object psobject @{
        AllCount = $tweets.Length;
        TweetCount = $TweetCount;
        RTCount = $RTCount;
        RTRatio = $RTCount/$tweets.Length
    }
}


Name                           Value
----                           -----
RTCount                        898
TweetCount                     37718
AllCount                       38616
RTRatio                        0.023254609488295

Measure-Objectコマンドレットは計測方法を指定することはできないので、独自の計測を行う場合はこんな感じでコードめいたものを書く必要が出てくるかと思います。RT率たったの2%か…ゴミめ…

ForEach-Object(エイリアスforeach)は1個のスクリプトブロックをパラメータに指定するとprocessブロック相当の列挙部分を実行しますが、このように3個指定すると、それぞれbegin(初期化処理)、process、end(終了処理)ブロックに割り振られます。

ここではbeginブロックで変数初期化、processブロックで通常ツイートとリツイートを加算、endブロックで計測値をPSObjectに格納して出力してます。ちなみにPowerShell 3.0ではカスタムオブジェクトを作る場合は「[pscustomobject]@{連想配列}」で書くほうが楽です。

お前は今まで寒いと言った回数を覚えているのか
PS> $tweets | foreach {$count = 0} {
    $count += ($_.text -split "寒い").Length - 1} {$count}
137

覚えてないから数えます。137回か。

数値だけを出力するならこんな感じでシンプルに書けますね。

ランキング
クライアントランキング
PS> $tweets | group @{E = {$_.source -replace "<.+?>"}} -NoElement | 
    sort Count -Descending

Count Name
----- ----
12927 Janetter
11333 web
 5230 Azurea for Windows
 3060 TweetDeck
 1694 Hatena
  866 twicca
  667 twigadge
...

ここからはいろんなランキングを取得してみます。まずはツイートに使ったTwitterクライアントのランキング。ここでもGroup-Objectを使っています。クライアント名はクライアント配布URLがaタグで含まれているのでそれを-replace演算子で削ったものをグループ化キーとしています。ランキングなので最後はCountで降順ソート。

リプライしたユーザーランキング
PS> $tweets | where {$_.in_reply_to_user_id} |
    select @{L = "user"; E = {if($_.text -match "^(@[a-zA-Z0-9_]+)"){$matches[1]}}} |
    group user -NoElement | sort Count -Descending

Count Name
----- ----
  807 @xxxxxxxxxx
  417 @xxxxxxxxxx
  333 @xxxxxxxxxx
...

ランキング系はどれもgroup→sort Countのパターンになるかと思います。リプライツイートはin_reply_to_user_id列にリプライしたユーザーIDが含まれるのでまずはそれでフィルタし、ユーザー名はツイート本文から取ります。ユーザー名は-match演算子を使って正規表現で抽出します。$matches自動変数は連想配列で、[0]にマッチ全体が、[1],[2],...にはサブ式のキャプチャが入ります。ちなみにサブ式に名前を付けてるとキー名が数値ではなくサブ式名となります。

ハッシュタグランキング
PS> $tweets | foreach {[regex]::Matches($_.text, "(#\S+)") | 
    % {$_.Captures} |% {$_.Value}} | 
    group -NoElement | where Count -gt 1 | sort Count -Descending

Count Name
----- ----
  199 #zanmai
   75 #nowplaying
   68 #nhk
   63 #techedj2009
...

ハッシュタグも同様のアプローチで取れますが、ハッシュタグは1ツイートに複数あることがあり、-match演算子だと複数のマッチは取れないので[regex]を使って取得しています。

おわりに

PowerShellのオブジェクト処理用コマンドレットを用いると、CSVデータの分析ができます。普通はログファイル等を解析するのに使うわけですが、こういう身近なデータを扱ってみるのも面白いんじゃないでしょうか。きっとPowerShellの勉強にもなると思います。

2011/03/25

PowerShellは一次元のobject配列を多用しますが、実は他言語と同様に、多次元配列やジャグ配列(配列の配列)もちゃんとあります。

ジャグ配列

ジャグ配列の作成

PS > $array = @(@("a","b"),@("c","d","e"))

配列の参照

PS > $array
a
b
c
d
e
PS >  $array.Length
2
PS >  $array[0]
a
b
PS >  $array[0][1]
b

ジャグ配列の作成は、配列をまず作って、その配列を要素に持つ配列を作成するとできます。とても直感的かと思います。ただしここで注意しなければならない点は、

PS > $array = @(@("a","b") + @("c","d","e"))

のように、配列を+演算子で連結するのは駄目であるという点です。こうしてしまうと単に一次元配列同士が連結された要素数5の一次元配列が生成されてしまいます。

さて、このようにジャグ配列に含まれる配列とその数があらかじめ分かっている場合はこのように,演算子を使えば問題ありませんが、そうではない場合はちょっと工夫が必要です。たとえば「テキストファイルの一行ごとにchar[]配列を作り、それらを要素に持つジャグ配列を作成する」ことを考えてみましょう。まず最初に駄目な例。

$lines = @(Get-Content file.txt)
$array = @()
foreach($line in $lines)
{
	$array += [char[]]$line
}

これは一見うまくいきそうですが、先ほどと同じパターンで$arrayは単なるchar[]の一次元配列になってしまいます。目的のジャグ配列を得るには次のようにします。

$lines = @(Get-Content file.txt)
$array = @()
foreach($line in $lines)
{
	$array += ,[char[]]$line
}

ここでは配列要素の追加処理の際、配列に「,」を前置することによって「配列要素を展開することなく、配列そのものとして扱う」ようにしています。こうすることで$arrayにはchar[]配列そのものが要素として追加され、結果としてジャグ配列が格納されます。

 

多次元配列

2x2の多次元配列を作成

PS > $array = New-Object "object[,]" 2,2

要素に値を代入

PS > $array[0,0] = "a"
PS > $array[0,1] = "b"
PS > $array[1,0] = "c"
PS > $array[1,1] = "d"

配列の参照

PS > $array
a
b
c
d

配列のスライス

PS > $array[@(0,0)]
a
PS > $array[@(0,0),@(0,1)]
a
b
PS > $array[@(0,0),@(1,0)]
a
c

配列の作成の仕方がちょっと気持ち悪いですが、これはサイズ固定の一次元配列を作るときと同じ要領です。

配列のスライスも可能で、切り出したい要素のインデックスを「要素のインデックスを表す配列」で指定します。たとえば$array[0,0]を取り出したい場合は$array[@(0,0)]になるわけですね。複数の要素を切り出したい場合は「要素のインデックスを表す配列」の配列(つまりはジャグ配列)を指定することになります。

 

おまけ:一次元配列のちょっとしたtips

変数、プロパティ、コマンドレットの戻り値などで、その値が配列かそうでないかが事前に分からない場合でも、必ず配列として処理したい場合には@を用います。

$lines = Get-Content file.txt

Get-Contentコマンドレットはテキストファイルが1行の場合は、$linesには文字列の配列ではなく文字列が格納されます(複数行なら行ごとの文字列が格納された配列になる)。よってこの場合$linesが配列かどうかは事前には分からないことになります。テキストファイルの1行目を取得するつもりで $lines[0] とやっても、もしテキストファイルが1行だった場合は、その1行の一文字目が返ってきてしまいます。このような事態を防ぐには、

$lines = @(Get-Content file.txt)

のようにすると、$linesには必ず配列が格納されます。たとえテキストファイルが1行でも、要素数1の配列になります。

これとは逆のケースで、「配列か非配列かわからないが、必ず非配列として扱いたい」場合は次のようにするのも手でしょう。

$value = @($unknown)[0]

この場合だともし$unknownが配列だったとしても、その1要素目をとってきて$valueに格納してくれます。本来なら$unknownが配列かどうか確かめて、その要素数がいくつであるかなどを確認すべきなんですが、「非配列か要素数1の配列どちらかが返されるパターン」というのはADSIやXMLなど扱う際に意外と多くて、そういう場合に有用かと思います。

JavaScriptの配列操作と同じようなことをする方法

$array = @(1..5)
# push(配列末尾に値を追加)
$array += 6

# unshift(配列先頭に値を追加)
$array = @(0) + $array

# shift(配列先頭の値を削除)
$array[0]; $array = $array[1..($array.length-1)]

# pop(配列末尾の値を削除)
$array[$array.length-1]; $array=$array[0..($array.length-2)]
元記事:http://blogs.wankuma.com/mutaguchi/archive/2011/03/25/197857.aspx


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