2015/06/14

わんくま同盟大阪勉強会#63でのセッション資料を公開します。

デモで使用したサンプルスクリプトも併せてご利用ください。

わんくま同盟の勉強会は今回の大阪#63で10年目に入ったのですが、実は私も9年前の大阪#4で勉強会セッションデビューをしていたりします。

さて、今回はPowerShell DSCリソースを作成するというテーマで話しました。DSCでは管理対象ごとにロジック(リソース)と設定(Configuration)を分離でき、一貫性を持ったインフラ構成の自動化が可能になる素敵な機能です。が、いかんせん、ビルトインリソース(OS標準で含まれるリソース)の種類が少ないので、実際の業務で使うにはカスタムリソースを作成する必要が出てくると思います。

今回のデモでは、テキストファイルの中身を自動構成するという、ごく単純なサンプルを作成して実演してみましたが、考え方や実装方法の基本はこれでカバーできるのではないかと思います。

より詳しくは、ぎたぱそ氏の記事を読んでいただければ良いかと思います。本番で使えるPowerShell DSCリソース作成入門 - Build Insider

サンプルスクリプトの説明
  1. 事前準備

    今回のデモはWin10 Insider Preview(PowerShell 5.0)上で行いましたが、PowerShell 4.0環境でもおそらく動作すると思います。なお、今回のConfigurationはローカルコンピュータに対しPush適用(Start-DscConfigurationコマンドレットによる手動適用)することを想定しています。あらかじめ、DSCが実行可能な環境(スクリプト実行ポリシー、PSリモーティング、Local Configuration Managerの設定等)を整えておいてください。また、スクリプトはすべて管理者権限で実行してください。

  2. xDSCResourceDesignerのインストール

    DSCリソースのひな形を作成するためのxDSCResourceDesignerをインストールします。v5環境であればPowerShellGetを用い、Install-Module xDSCResourceDesigner で入ります。v4環境の場合はTechnetからDSC Resource KitをDLしてください。

  3. xDSCResourceDesignerの使用方法の確認

    xDSCResourceDesignerの使用方法を確認します。make_Foo_resource_template.ps1を実行すると、xDSCResourceDesignerを用いてDSCリソースFooのひな形が$env:ProgramFiles\WindowsPowerShell\Modules\TestResourceに作成されます。ひな形がどのように作成されるかを確認してください。また、Get-DscResource -Name Fooとして、DSCリソースがきちんと認識されているか、確認してください。

  4. TextFileLineリソースの作成

    今回のデモで作成したTextFileLineリソースは、make_TextFileLine_resource_template.ps1を実行してまずひな形を作成しました。作成されたひな形を用いて、TextFileLine.psm1に実際のロジックを記述し、DSCリソースを完成させました。zipに含まれるTestResourceフォルダの中身が、今回作成したDSCリソースモジュールになりますので、まずは内容を確認してみてください。特に、Set-TargetResource関数はどのように実装すると冪等性を保持して作成できるのかを念頭に置いてみてください。

  5. TextFileLineリソースの展開

    zipに含まれるTestResourceフォルダを$env:ProgramFiles\WindowsPowerShell\Modules\の下にコピーしてください。

    Get-DscResource -Name TextFileLineとしてDSCリソースが認識されていることを確認してください。

  6. TextFileLineリソースを用いたConfigurationの作成

    start_dsc_configuration.ps1に含まれる、TextFileLineTestが、今回適用してみるConfigurationになります。

    start_dsc_configuration.ps1を実行すると、ドキュメントフォルダにmofファイルを生成し、Start-DscConfigurationコマンドレットにより設定を反映させます。

    正しくConfigurationが適用されれば、ドキュメントフォルダにlist.txtというファイルが生成し、中にプログラム言語のリストが記入されているはずです。

  7. Configurationが反映されたことを確認

    Test-DscConfigurationコマンドレットを実行すると、現在の状態とConfigurationに書かれた状態が一致していればTrueと表示されます。今はConfigurationを適用した直後なのでTrueになるはずです。

    またGet-DscConfigurationコマンドレットを実行すると、現在の各プロパティの状態を表示してくれます。

    list.txtに含まれる行をテキストエディタで編集して上書きしたりすると、Test-DscConfigurationの結果はFalseになるはずです。

    list.txtを手動で変更した状態で、再度start_dsc_configuration.ps1を実行すると、再びConfiguration通りの状態に戻ると思います。その際、変更のなかったプロパティに関しては、処理がスキップされていることをログをみて確認してください。

  8. その他

    Configurationを色々書き換えて試してください。例えばEnsure="Absent"にすると対象項目が存在しない状態になります。

2013/05/18

今年2/23発売となりました拙著「【改訂新版】Windows PowerShell ポケットリファレンス」の電子書籍版(PDF版、DRMフリー)が、5/17からGihyo Digital Publishingサイトで発売開始となりました。

諸般の事情で発売日まで情報公開できなくて申し訳ありませんでした。

私も手持ちのNexus 7に入れてKindleアプリで読んでみましたが、手元に置いていい感じに使えますね。当然、検索ができるので紙書籍にはない利点も。

DRMフリーで、個人としてのご利用であれば複数端末へコピーしていただけますので、どうぞPCやタブレットなどに入れて皆様の快適なPowerShellライフの一助としていただければ本望でございます。

2013/05/07

今週末5/11(土)にCommunity Open Day 2013 (COD 2013) というIT系コミュニティが集結するイベントが全国各地で同時開催されます。IT系コミュニティの活動をより広めるという目的で行われているCODは去年に続き2回目の開催となります。

私も大阪会場で、わんくま同盟大阪勉強会代表としてセッションを担当します。内容は以下の通りとなります。

タイトル:
運用自動化に役立つPowerShellモジュールの作成方法

内容:
Windows 8およびWindows Server 2012に標準搭載のPowerShell 3.0は、オリジナルのコマンドレット、PSプロバイダを含んだ「モジュール」を作成することで自由に機能拡張することができます。

アプリケーションの機能をコマンドレットを用いて実行できるようにしておくと、運用の自動化に役立ちます。

本セッションではVisual Studio 2012を使ってコマンドレットとPSプロバイダを開発し、モジュールを作成する方法について解説します。

当日はデモをまじえてPowerShellモジュール作成のキモをご紹介しようと思っています。

私のセッションの他にも、各コミュニティの方々による興味深いセッションが多数予定されております。

まだ残席ございますので、ご興味ありましたら是非、登録の上お越しくださいませ!

5/18追記。セッション資料セッションビデオを公開していますので、どうぞご利用ください。

2012/11/21

先日、Windows Server 2012がRTMされたのと同時に、Windows 7/2008/2008 R2用のPowerShell 3.0を含むWindows Management Framework (WMF) 3.0パッケージも公開になりました。

Download WMF 3.0 from Official Microsoft Download Center

また、Windows Server 2012を管理するためのWindows 8用リモートサーバー管理ツール(RSAT)も公開されました。サーバーマネージャーやAD管理センターなどの管理ツール、Windows Server 2012の「役割」と「機能」に対応するPSモジュールが含まれています。

Download: Windows 8 用 RSAT - Microsoft Download Center - Download Details

(残念ながらWin Server 2012を管理するWin7用のRSATはないようです)

さて、PowerShell 3.0はローカルヘルプが標準では含まれていないので、Update-Helpコマンドレットを管理者権限で使ってダウンロードする必要があります。が、現状では日本語ヘルプが存在しないので、ローカルでヘルプが引けないというちょっとアレな状況になってます。

この状況、いつかは改善されるとは思うのですが、とりあえずの回避策を書いておきます。以下のスクリプトを管理者権限で実行してください。

Update-Help -UICulture en-us -Force
mkdir $pshome\ja-JP_backup
copy $pshome\ja-JP\*.* $pshome\ja-JP_backup\
copy $pshome\en-US\*.* $pshome\ja-JP\

このスクリプトはUpdate-Helpコマンドレットにより英語ヘルプ(ロケールen-us)を$pshome\en-USにダウンロードします。その後、ダウンロードしたヘルプファイルをそのままja-JPフォルダにコピーします。その際、念のためにバックアップをja-JP_backupフォルダにとっておきます。

これで日本語環境のpowershell.exeでもとりあえずは英語版のヘルプを引くことが出来るようになります。

(2013/01/18追記。Windows 8とServer 2012では、Update-Help -UICulture en-us -Forceを管理者権限で実行するだけで、日本語環境でも英語ヘルプが表示されます。)

日本語ヘルプがダウンロード可能になればこの作業は必要ないですが、それまでの暫定措置としてご利用ください。

この作業に抵抗がある方は、オンライン版英語ヘルプを参照するのでもいいかと思います。

Windows PowerShell Core Modules
これはPowerShell 3.0に標準添付のモジュールとそれに含まれるコマンドレットのリファレンスです。

Windows PowerShell Support for Windows Server 2012
これはWindows Server 2012 / Windows 8に付属のモジュールとそれに含まれるコマンドレットのリファレンスです。

powershell.exeで Get-Help コマンドレット名 -Online とすることでWebブラウザを開いてこれらのヘルプページを直接表示することも可能です。

さて、ヘルプが揃ったところで、さっそく新しいコマンドレットを試してみましょう。そしてその成果をぜひ、PowerShell Advent Calendar 2012で発表してください!!



Copyright © 2005-2018 Daisuke Mutaguchi All rights reserved
mailto: mutaguchi at roy.hi-ho.ne.jp
プライバシーポリシー

Twitter

Books