2014/04/30

はじめに

IE6〜11まで、要するに現行のIEすべてを対象とするやばげなゼロデイ脆弱性がみつかり、パッチ公開までIE以外のブラウザを使いましょうという通達が出たり出なかったりしている昨今のようです。

その文脈で、IE以外のWebブラウザをダウンロードするのにIEを使うしかない!もう死ぬしか…みたいな(本気なのか冗談なのか判断が付きかねる)反応を散見します。

実際のところはWebブラウザを探してダウンロードする位はIE使えばいいと思いますが、IE使わないでいかにWebブラウザをダウンロードするか、を考えるのが、Twitter等で一種の大喜利のようになっています。

ftp.exeを使う、wgetなどのコマンドラインツールを使う、ペイントのファイルダイアログを使う(?)等々いろいろな案がありますが、皆なぜPowerShellを使わないんだ。ということで、書きます。

なお、WebブラウザのダウンロードURLはご自分でお調べください。こちらの方の記事が参考になるかと。

Invoke-WebRequestコマンドレットを使う

一番普通のやり方としては、Invoke-WebRequestコマンドレットを使う方法ですね。

Invoke-WebRequest https://アドレス/setup.exe -OutFile setup.exe

これを実行するとファイルがダウンロードされて、カレントディレクトリにsetup.exeというファイルが生成されます。フルパス指定でももちろんOKです。

なお、Invoke-WebRequestコマンドレットはHTMLのDOMパース時のみIEコンポーネントを用いるのですが、-OutFileパラメータ使用時はパースしないのでおそらくIEとは無関係で実行できると思います。(注:IEコンポーネントによるDOMパースを抑制するには、-UseBasicParsingパラメータを付加します)

Invoke-WebRequestコマンドレットはPowerShell 3.0から追加されたコマンドレットなので、3.0が同梱されているWindows 8、4.0が同梱されているWindows 8.1では特に何もせずに利用可能です。

ちなみにInvoke-WebRequestコマンドレットはデフォルトエイリアスとしてiwrが定義されているので、iwrでも呼び出せます。PowerShell 4.0ではそれに加えてwget、curlもエイリアス定義されていたりします。(このエイリアス定義は賛否両論ですけどね)

Windows 7の場合はPowerShellのデフォルトのバージョンは2.0なので、3.0以上を追加で入れる必要があります。Vistaは2.0までしか入らないので残念でした。

Start-BitsTransferコマンドレットを使う

Windows 7以上であればBITS(バックグラウンド インテリジェント転送サービス)の機能がPowerShellコマンドレットから利用できます。BITSはその名の通り、ネットワーク帯域の空き部分を有効活用してファイルを転送するかしこいサービスで、Windows Update等で用いられています。ファイル転送のプロトコルとしてはSMBとHTTP(S)をサポートしてるので、Webサイトからファイルをダウンロードするという用途で使うことができます。

ダウンロードを開始するには、Start-BitsTransferコマンドレットを使います。

Import-Module BitsTransfer
Start-BitsTransfer https://アドレス/setup.exe setup.exe

Windows 7標準のPowerShell 2.0だと、Cmdlet Auto Discoveryの機能が働かないため、上記のようにImport-Moduleコマンドレットによる明示的なモジュールロードが必要ですが、PowerShell 3.0以降では不要です。

BitsTransferモジュールには他にもコマンドレットがあり、非同期転送等できたりするので興味のある方はヘルプをみてください。こちらの記事も参考になるかと:PowerShell: ◆Bits転送2

WebClientオブジェクトを使う

今回の大喜利(?)でPowerShellを用いてファイルダウンロードする方法というのもいくつか見かけたのですが、WebClientを使う方法が殆んどだったように思います。まあ今回の記事を書いた動機としては、今はもうWebClient使わなくても標準のコマンドレットでできるよ!ということなんで敢えてここでは書きません。次のツイートを参照して下さい:Twitter / tanakh: IEを使わずにFirefoxをダウンロードする方法、Powe ...

おまけ:chocolateyを使う

あまりPowerShellとは関係ないのですが、そもそもWindowsにはapt-getみたいなパッケージ管理システムはないんかい、という意見をみかけたので紹介します。ChocolateyというNuGetベースのWindows用アプリケーションのパッケージ管理ツールとリポジトリです。

このツール自体のインストールはコマンドプロンプトに、サイトトップに書いてあるコマンドをコピーペーストして実行するだけです。(このコマンド内でPowerShellを呼び出しているので関係あるっちゃある…)

あとはコマンドプロンプトで cinst GoogleChrome とかしてやるとダウンロードとインストールをしてくれると思います。

ところでchocolateyは現在のところコマンドプロンプトベースであり外部ツールですが、次期バージョンのPowerShell 5.0ではOneGetと呼ばれるパッケージ管理システムが追加され、コマンドレットでchocolateyをはじめとする様々なリポジトリからファイルを取得してインストールできるようになる予定なのでご期待ください。

2012/03/07

3/24(土)に広島の日本マイクロソフト株式会社中四国支店で第27回.NET 勉強会 / ヒーロー島が開催されます。今回のテーマは「ハンズオンでPowerShellに触れてみよう」ということで、丸一日かけてPowerShellセッションとハンズオンが行われます。

.NET 勉強会 / ヒーロー島 - 第27回勉強会

私はこのうちハンズオンのスピーカー(進行?)を担当させていただきます。ハンズオンの前に行われるセッションにはマイクロソフトエバンジェリストの安納さんがスピーカーをされ、PowerShell概要、そして3.0のお話をしていただきます。

ハンズオンというのは通常のセッションのようにスピーカーの話を聴くのがメインのスタイルではなく、講師の指示にしたがいながら実際に自分のノートPCで操作を行い、学習を進めていく方式になります。今回はPowerShellの基本操作を学ぶハンズオンにしていきたいと考えています。

ハンズオンに参加していただくにはノートPCが必須になります。ぜひ、ご自分のノートPCをお持ちいただきますようお願いします。Windows 7でしたら特に前準備は必要ありません。Vista, XPの場合は.NET Framework 3.5 sp1以上とPowerShell 2.0をあらかじめインストールしておいていただきますようお願いいたします。Windows 8 のプレビュー版やPowerShell 3.0 beta版をさっそくインストールされている方もそのままご参加いただけます。

ハンズオン内容に関しては現在構成中ですが、もし「これをやってみたい!」というのがありましたらコメント欄やTwitterなどでご連絡いただければ、参考にさせていただきたいと思います。

お近くの方でご興味がございましたら、ぜひご参加ください!丸一日PowerShell漬けの勉強会というのはなかなかないですので!スタートメニューにある謎の(?)プログラム、この機会に触ってみませんか!それとエバンジェリストによるPowerShell 3.0話を聴けるめったにないチャンスですよ!

というわけでみなさまのご参加、お待ちしております。

2011/11/14

PowerShell Advent Calendar 2011というイベントを12/1より開催します。
こちら:PowerShell Advent Calendar 2011 : ATND

現在、参加者募集中です。

以下はイベント告知ページのコピペです。

概要

今年はPowerShellもAdvent Calendarをやりましょう!
Advent Calendarとは技術系コミュニティで行われるイベントの一つで、ある特定技術分野をテーマに、12/1から12/25までの25日間、参加者が交代で毎日ブログ記事を書いてクリスマスを迎えるイベントです。

ルール

PowerShell Advent Calendar 2011ではその名の通り、Windows PowerShellに関する記事を参加者みんなで書いていきます。Tips、コード、等々、PowerShellに関する内容であれば何でもOKです。基本的にATNDの参加表明順が執筆担当日になります。たとえば5番目に参加表明した方は12/5の記事を執筆します。参加者の方は担当日に記事をご自分のブログに書いていただき、そのURLをコメント欄に書いてください。都合で担当日に投稿できない、担当日を変えてほしいなどがありましたらコメント欄でお願いします。

参加者が25人に達した時点で締切りです。逆に期日までに参加者が現れない場合は、すでに執筆した参加者が再度執筆しても良いこととします(その場合はコメント欄で宣言を)。

あなたの参加、お待ちしています!
ぜひがんばって完走させましょう!

参考記事

ここまでコピペでした。

まだ参加希望者が少ないのですが、ぜひぜひ、ご参加くださいませ。お題はPowerShellがからんでいれば何でもOKです。PowerShellを触ってみた感想とか、試しにこういうコマンドを実行してみたorコードを試しに書いてみた、など何でも結構です。Advent Calendarはゆるふわなイベントなのであまり身構えず気軽にご参加いただけると嬉しいです。

元記事:http://blogs.wankuma.com/mutaguchi/archive/2011/11/14/212019.aspx

2011/10/09

WindowsサイドバーガジェットはWindows Vistaの登場で追加されたプログラムで、デスクトップ上にガジェットと呼ばれるミニプログラムを貼り付けることができます。ガジェットはHTML/CSS/J(ava)Script (+VBScript)で記述することができます。Windows7の登場で名称が「Windowsデスクトップガジェット」と変更され、一部仕様に変更が加えられたものの現役でした。

ところが先月末(2011/09)頃に、サードパーティー製のものを含む多数の追加ガジェットのWindows Live Galleryでの公開が中止されました。現在は登録されたガジェットのリストは表示されるものの、ダウンロードができない状態です。まもなくサイト自体が閉鎖されるものと思われます。

現時点でWindows7で「ガジェット」を実行し、そこに表示される「オンラインで追加のガジェットを取得」リンクをクリックするとデスクトップ ガジェット - Microsoft Windowsというページに飛ばされますが、ここでは(おそらく人気上位であった)ガジェットが数点のみダウンロードできるという状態です。

この措置に対するMicrosoftの公式コメントがこちらになります。Looking for gadgets? - Downloads - Microsoft Windows

この記事を要約すると

  • MicrosoftはWindows Live Galleryを閉鎖し、今後、新しいガジェットの開発およびアップロードをサポートしない
  • ただし人気ガジェットはまだダウンロードできるようにしておくよ
  • ガジェット製作者はよりリッチなプラットフォームであるMetro Style Appにシフトしてね
  • でもまだガジェットに興味がある人もいるだろうから一応開発ドキュメントは残しておくよ
  • まだガジェットを公開したいのならCodePlexでどうぞ

という感じになるかと思います。まだPreview版しか出てない次期Windowsでしか動かないMetro Style Appを移行先に指定するのはかなり無理があるように思いますが、どうもMicrosoftはMetroと技術的にかぶるガジェットをさっさと亡きものにしたいようです。Windows 8のDeveloper Previewのクラシックデスクトップでは一応、今のところはデスクトップガジェットの機能は削除されていませんが、これからの開発の過程で削除されてしまう可能性も十分にありそうです。

ちなみにデスクトップガジェットはたとえIE9をインストールしてもHTML5コンテンツは動きませんし、JavaScriptもチャクラではなくJScript5.8で動きます。この時点でガジェットの未来はなさそうだと踏んでいましたが、思ったより早い終焉を迎えるようです。

Metro Style AppはたしかにWinRT上でJavaScript+HTML5+CSS3で開発することができ、ガジェットで培われたノウハウの一部は流用できる可能性はあるものの、ガジェットから単純に移行というのは難しそうです。利用者にとってもガジェットをデスクトップに常時複数表示させておき、作業中にもほかの情報を参照できるメリットが失われるのは厳しいものがあるように思います(Metro Style Appは一つだけクラシックデスクトップと同時に表示できる)。

告知も私の知るかぎりなかったですし、気づけばいきなり消滅していたという感じで、お困りの方も今後増えそうです(たしかにガジェットはいまいち流行ってなかったですがいきなりはヒドイ)。とりあえず現在追加インストールしているガジェットは、今後入手困難になる可能性が高いので、各自でバックアップを取っておくことをお勧めします。

.gadgetファイルそのものを保存していなくても、C:\Users\ユーザー名\AppData\Local\Microsoft\Windows Sidebar\Gadgetsの各サブフォルダがガジェット一つ一つに対応しているので、これをバックアップしておけば問題ありません。再インストールも単にこれらのファイルを同じ場所に書き戻すだけでOKです。

また、.gadgetファイルは単に関連ファイルをzipで固めたものなので、ご自分でこれらの各サブフォルダをzipにして.gadgetにリネームすればインストーラーを復元することもできます。

これらの措置は自己責任にてお願いします。各ガジェット作者のアナウンスがある場合はそちらに従ってください。

それにしても、WindowsデスクトップにHTML+スクリプトで記述されたミニプログラムを配置するといえば古くは「アクティブデスクトップ」まで遡ることになると思いますが、「ガジェット」で安定するかと思ったら二世代しか持ちませんでしたね。競合するGoogleデスクトップも終了しましたし、あまりウケがよろしくないんでしょうか。Metro Style Appはその点どうなんでしょうね?

元記事:http://blogs.wankuma.com/mutaguchi/archive/2011/10/09/204219.aspx


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